ITコンサルタントが自治会長を務めると?

クラウドサーフ合同会社の西田です。私はITコンサルタントとして企業のIT活用を支援する一方で、地元の自治会の会長も務めています。自治会とIT、まったく異なる分野のように思われるかもしれませんが、実は共通点も多く、自治会の運営を通じて得た経験がITコンサルティングにも活かされる場面が多々あります。

自治会の役割と活動

自治会の主な役割は、地域住民の交流促進、防災活動、イベントの企画・運営など多岐にわたります。たとえば、ふれあい祭りや敬老会といった地域の恒例行事の企画、子ども食堂の運営、さらには防災訓練の実施など、住民同士のつながりを深める活動をしています。これらの活動を円滑に進めるためには、適切な情報共有や計画立案が欠かせません。しかし、自治会の運営ではアナログな手法が多く、会議資料の配布や連絡事項の伝達などに時間がかかることもしばしばあります。

ITコンサルタントとしての視点を活かす

ITコンサルタントとしての経験は、自治会運営の効率化に役立ちます。たとえば、

  • 情報共有のデジタル化:自治会の会議資料は印刷せず、役員間で事前にメール共有することで、紙の資料の削減
  • 業務の効率化:役員会の議事録もデジタル化し、後日でデータで連絡事項を共有
  • 防災活動のDX:災害時の連絡網をLINEや安否確認システムにし、より迅速に情報を届けられる仕組みを構築

このように、ITを活用することで、自治会の運営がよりスムーズになり、役員の負担軽減にもつながります。

ITと自治会運営の共通点

ITコンサルティングと自治会運営には共通するポイントがいくつかあります。

  1. 課題解決のアプローチ:自治会では住民の要望や課題を把握し、それに対する解決策を考えることが重要です。これは、企業のIT課題を分析し、最適なソリューションを提案するコンサルティング業務と同じです。
  2. コミュニケーションの重要性:住民との対話を大切にしながら合意形成を図るプロセスは、IT導入を成功させるためのクライアントとの調整と似ています。
  3. プロジェクトマネジメント:イベントの企画・運営は、ITプロジェクトの進行管理と共通する部分が多く、計画立案やタスク管理のスキルが役立ちます。

これからの自治会運営とITの可能性

自治会は地域住民のための組織ですが、ITを活用することでより負担を軽減し、効率的な運営が可能になります。たとえば、オンラインでの参加ができる会議の導入や、SNSを活用した地域情報の発信など、今後も様々な可能性を模索していきたいと考えています。
この経験を通じて、私自身も多くの学びを得ています。地域活動を通じて培った経験を本業に活かし、またその逆も然り。今後も自治会活動とITの知見を掛け合わせながら、より良い地域づくりに貢献していきたいと思います。皆さんも、もし自治会(町内会)活動に関わる機会があれば、ぜひ積極的に参加してみてください。意外な発見があるかもしれません!